会議録 本会議 一般質問 2025年6月24日
◆1番議員(志方光徳) 通告に従い質問いたします。
本市では、週末のみならず市民主導の様々なイベントが行われております。市役所はイベント機材の貸出し事業者でもなければイベントコンサル業でもないということは重々承知しておりますが、市民主導のイベントについて、市の認識、そしてハード的支援とソフト的支援について質問いたします。
まずは市民主導の多様な自発的なイベントに関する市の受け止めについてお聞かせ願います。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
産業経済部長。
◎産業経済部長(小名智明) 市民がそれぞれの目的を達成するため、自発的に様々なつながりを構築し、新たな発想が生み出される等、既存の枠にとらわれないイベントが数多く開催されていると認識しております。
市民の方々が主体的にまちづくりに取り組んでいただくことは重要なことと考えており、本市のにぎわいや活性化にとっても有効なものと捉えているところでございます。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
次に、ハード的支援ですが、苫小牧市や苫小牧市教育委員会の後援を受けていて、公益性がある市民イベントの主催者に対して市が保有するテントやパイプ椅子等の貸出しの支援をされていること、私自身の経験も通じて承知しております。この機材の貸出しの支援と各部署での管理になっている機材について、一元管理して規格の統一を図ることはできないものなのでしょうか。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
産業経済部長。
◎産業経済部長(小名智明) 市で管理しております機材につきましては、各部署におきまして業務上必要なものとなっておりまして、一元管理は難しいものと考えております。
また、それぞれの部署の業務内容に対応した仕様の機材について、必要に応じて新規購入や更新となることから、性能やグレード、製造年度といった規格の統一についても難しいものと認識しております。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
現在は各部門単位での調達、運用、更新をされているということで難しいということでした。
次に、ソフト的支援について、ノウハウやイベントごとの申請についてのサポート環境というものを構築できないか、御答弁お願いします。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
産業経済部長。
◎産業経済部長(小名智明) 市が主催するイベントにつきましては、民間への委託も多く、各部署が有するノウハウには限りがございます。また、市民主体となって開催されますイベントは、近年、その内容や形態も多種多様となっており、それぞれに必要となるノウハウや申請手続等も異なるものと考えております。
一方で、イベントに関する周知ですとか補助金申請のサポートなど、行政としてできることもございますので、可能なサポートにつきましては今後も実施してまいりたいと考えております。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
この質問なのですけれども、以前にも実はヒアリングしていただいたことがございまして、その際もやはり難しいという、今でも様々なイベントの支援というのはやられているということは承知しているのですけれども、市長は基本方針の中で、市民総活躍のまち苫小牧の項目の中で、本市で実施する各種事業の在り方について、目的や必要性を客観的な視点で点検し、事業の統廃合やスリム化を実施するほか、民間になじむもの、委ねることが可能なものは民間へという理念、そして、多様な主体との連携、協働を推進することにより、より強固なまちづくりの推進環境を整備というお考えを示されておりまして、実際に就任されてから、連日のように民間企業、団体との連携協定が報じられて、それらは着実に進められているものかと拝察しております。
冒頭に述べましたとおり、市役所はイベント機材の貸出し事業者でもなければイベントコンサル業でもないということも、市が過度に大規模に無償の貸出しを行えば民業圧迫になるというリスクも承知しております。
しかしながら、市民がイベントを企画、運営するに際しては、様々な課題に直面して、時には内部で議論が白熱して対立したり、外部との交渉が思いどおりいかなかったり、あるいはそうした困難を乗り越えてイベントが成功したときには、言葉にできないほどの感動があるものでございます。イベントの舞台裏にはドラマがあるといった感じでございます。そのような情熱を持った市民が増えれば増えるほど、シビックプライドは醸成され、活気と魅力にあふれた町につながるものと信じております。
市長は議員時代に固定観念にとらわれることなく市役所改革に精力的に取り組んでこられました。お金のかかる話ですので、今この場で決断を迫るようなことは申し上げませんが、かつて公用車が購入からリースへと変更しまして庁内で共有化され、メンテナンスのオペレーションコストも含めたトータルコストの圧縮を実現した経緯がございます。
このように現在、各部門のばらばらの企画のイベント資機材だったりを、将来的に全庁の共有化に向けて市がリースやレンタルで調達し、公益性のあるイベント団体に貸し出したり、あるいはイベントの趣旨ごとに担当部分が異なるような対応でありますが、イベント支援のノウハウの偏在というものもございますので、これを解消するために特定の部門にその事務分掌を定めたりすることに関する検討には大きな意味があると思っております。
最後に市長に考えを伺いたいと思うのですけれども、この件は一見瑣末なようなことに見えるのですけれども、実のところ、行政が保有する資機材という業際性上のリソースの在り方、そして、イベント支援ノウハウという市民協働に向けた人的リソースをいかに配分するかという市民総活躍のまちにつながる存外に重要なことではないかと感じております。市民総活躍のまちとして、市民と市民、市民と市役所の関係が緊密で良好なものとするために、できることはまだまだあるかと思います。市民総活躍のまちについて、市長のお考えを伺えますでしょうか。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
市長。
◎市長(金澤俊) 先週末のエコフェス、志方議員も深く関わっていらっしゃいましたが、SUGIZOさん含め市内外、高校生の若いバンドマンが集まって大変な盛り上がりだったというふうに思っておりますし、ある意味では、今後いろいろな展開が生まれるような環境面、音楽だけではなくて環境面等々を含めて、そういったイベントだったのかなというふうに思っております。
志方議員が言われますように、市民あるいは民間団体が持つノウハウであるとか経験であるとか、ある意味では思い、資金力、そういったものというのはやはり我々としてはできるだけ活用させていただきたい。全て税金でイベントを開催したり、事業をやるという時代ではもうないというふうに思っております。それどころか、そういった民間の力を借りることによって、より社会が豊かに、そして、いろいろなことができる可能性が広がっていくものというふうに思っております。
先ほど言われたイベントに係る資機材の貸出し等々につきましては、行政の財産をどう活用させていただくかという側面と、一方で民業圧迫というお言葉もありましたけれども、そういった中で公共としての役割をどう果たせるかというのをまず考えてればいいというふうには思います。
それから、やはり民間がいろいろなことをやっていくものに対して、やはり行政主導ではなくて、行政はサポートをする、そのような立場でいろいろなこともこれからできるのではないのかと思います。
そのような意味において、機構改革、来年度に向けて今検討中でございますが、防災フェス、音楽関係のイベント、いろいろな分野でのイベントがありますけれども、そういったものに対して市が一元的にノウハウあるいは手続をサポートしてあげられる、そういうような組織もあってもいいのではないのかと思いますので、今後そういった点も含めていろいろなものを提案していただきたいなと思っております。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) 市長、ありがとうございます。
この件、進めていただければと思っております。
続いての項目に参ります。子どもど真ん中政策における文化政策についてでございます。
私は東京の大学に進学いたしまして、東京育ちの同級生に学校行事として都内にある文化施設で、いわゆる名画と呼ばれるような類いの絵画を見たり、あるいは著名な演者による伝統芸能に触れたという話を聞きまして、若干の嫉妬と羨望を覚えた記憶がございます。
社会学の用語として文化資本というものがございますが、これは平たく申せば、どんな世界を知っているか、そして、どんなことに心が動くかという人生の選択肢を広げる心の引き出しのことでございます。
そこでまず、文化に触れる機会保障に関してなのですけれども、市として全ての子供たちが等しく文化や芸術に触れる機会を保障する必要性についてどのような認識をお持ちか、教えてください。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
健康こども部長。
◎健康こども部長(野見山慎一) 国は、こども大綱において、将来にわたり、子供、若者がスポーツ、文化芸術に継続して親しむことができるよう、地域の実情に応じてスポーツ、文化芸術環境の整備を進めることとしております。
市における子供への文化芸術に対する考え方につきましては、苫小牧市民文化芸術振興条例に基づく推進計画を策定しておりまして、青少年の文化芸術活動の支援としては、文化芸術を直接体験できる機会の提供促進、青少年の自立的な参加、創造活動を行える場や指導者の確保を図ることとし、各種施策に取り組んでいるところでございます。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
市内における子供向けの文化体験の提供、これはどのように把握されているか、教えてください。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
健康こども部長。
◎健康こども部長(野見山慎一) 子供向けの文化体験につきましては、市教委を中心に様々な事業を展開していると考えているところでありますが、今年度は、こどもどまんなかアクションを実施し、全庁的に協賛事業として実施をすることとしているところでございます。
本アクション事業に基づく文化芸術に関する事業で申し上げますと、苫小牧市小・中学生のための札響親子しおさいコンサートやジュニアミュージッククリニックなど数多くの事業を予定しているところでございます。
なお、このほかにも指定管理施設における各種自主事業のほか、民間企業や団体等が実施するイベント等についても現在募集を行っているところでございまして、その中で把握に努めてまいりたいと考えているところでございます。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
先ほど市長からも触れていただいたのですけれども、GXエコフェスというフェスがございまして、一昨日、その際にステージから下りてきた高校生の方だったと思うのですれども、文化的な発信、音楽の創造活動というものをされて、気持ちよく演奏できたということを非常に明るい顔で下りてきたのが印象的でございました。
鑑賞というインプットを経た後でアウトプットをすることで習熟していくものかと思うのですけれども、子供自身が主役になる表現、発表、会見の場というものを拡充することについて、市としてどのような可能性を検討できるか、教えてください。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
健康こども部長。
◎健康こども部長(野見山慎一) 子供が文化芸術に様々な形で関わることは豊かな人間性と多様な個性を育むためにも大切な視点であると考えているところであります。
本市では、子供が主役となる表現、発表の場として、学校での学習発表会や学校祭などのほか、地域におきましても各文化団体の創意工夫により提供されていると認識をしておりまして、苫小牧市民文化芸術振興助成事業による支援を継続し、子供たちが主役となる表現、発表の場が拡充されることを望んでいるところでございます。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
ところで、子どもど真ん中ということでありましたら、アンバサダーに子供を採用するというのはいかがでしょうか。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
健康こども部長。
◎健康こども部長(野見山慎一) こどもどまんなかアクションに係るアンバサダーにつきましては、本市観光大使でもありますCANDOLLKEY×TIESが子供たちを歌の力で応援したいというお話を受けて宣伝大使という役割をアンバサダーとして担っていただいた経過がございます。
本アクション事業につきましては、地域全体で子供や子育て中の方を支える子供たちと共にという機運を醸成する取組である趣旨を鑑みますと、お子さんが主役と考えることが最も自然な形ではないかと捉えているところでございます。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
お子さんたちがどんどん文化に触れて、そしてまた発表する機会が出来上がっていくことを望んでおります。
続いての項目に参ります。公共施設の情報公開についてでございます。
近年、多くの自治体では、公共施設の予約状況等、貸出し機材ですとか料金体系についてオンラインで一元的に公開したりしているところがございます。
そこで、現在、市内公共施設ごとの予約方法はちょっと異なっているようなのですけれども、市の認識について教えていただきたいと思います。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
総務部長。
◎総務部長(大橋透) 本市の公共施設は、高齢者福祉センターなどの社会福祉施設、美術博物館などの文教施設、各種公園やスポーツ施設など様々な分野において市民の皆様から幅広く御利用いただいているところでございます。
各施設におきます予約方法につきましては、施設の特性などを踏まえ、一部の施設においてインターネットでの受付を行っておりますが、直接の来館や電話による受付などが中心となっている状況でございます。
公共施設は市民の皆様にとって平等に利用できることが前提であり、施設ごとの予約方法に差異が少ないことが望ましいというふうに考えているところでございます。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
市民がオンライン上で施設の空き状況や予約方法を一元的に把握できるようにウェブサイトの統合や情報整理の必要性についての市の認識をお伺いしたいと思います。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
総務部長。
◎総務部長(大橋透) 本市はインターネットを利用して施設の検索や予約が可能となる施設予約システムの導入を進めており、導入後は施設に出向くことなく空き状況の確認も可能となり、利便性向上が図られるものと考えております。
しかしながら、施設ごとに利用者が異なりますことから、必ずしも画一的な仕組みとすることがなじまないケースもあるというふうに考えておりまして、各施設で導入している予約方法を前提に施設の設置目的や施設管理者の意見を伺いながら、より利便性の高い仕組みを構築してまいりたいというふうに考えてございます。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
このきっかけになりましたのが、市民文化ホール、新ホールの楽器等の貸出し等もあるらしいというふうに聞いたのですけれども、そこが見当たらなかったので、全体として今、統合的な予約を進めていくというふうに予算委員会で伺っていたので、これから大きなシステムをつくるとするとやはりなかなか難しいところもあるかとは思うのですけれども、せっかく存在している公共施設ですので、より多くの方に分かりやすく予約ができるようになってくれればなと思って質問した次第でございます。
今回予約サイトをつくっていくと伺っておりますので、こちらがうまく進むように要望して、次の項目に参りたいと思います。
続いて、DXの推進についてお尋ねいたします。
DXの取組状況について、現時点で苫小牧市として行政DXに関する基本的な方針や目標、現時点での推進状況をどのように整理、公表しているか、教えてください。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
総務部長。
◎総務部長(大橋透) 本年4月に策定いたしましたとまこまい行革創成プランは、これまで別々の計画であった行政創革プランとICT推進プランを統合し一つの計画とするとともに、DXの基本的な方針を定めたものとして位置づけております。
進捗状況につきましては、今後、とまこまい行革創成プランにおける具体的な取組項目の進捗管理の中で整備し、行政改革審議会における進捗状況に関する意見書等の形で公表してまいりたいというふうに考えております。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
苫小牧市地域情報化計画からICT推進プランを経て行革創成プランの中に組み込まれたことでDXの本気度を感じて期待しております。
続いて、ハードやソフトの導入だけのデジタル化にとどまらず、業務プロセス全体の見直しだったり、AIやRPAなどの利活用による変革、DXのXの部分にどの程度踏み込んだ取組を進めているのか、教えてください。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
総務部長。
◎総務部長(大橋透) AI、RPAなどの利活用は一部の部署の一部業務において行われている状況ではございますが、抜本的な業務プロセスの見直しは全庁的に浸透しているとは言い難い状況にございます。
このような状況から、全庁的な変革を推進するため、今年度からDX推進リーダー育成研修を実施いたします。この研修を通じまして業務プロセスの見直しやデジタルを活用した変革スキルを習得した人材が実務の中でDX推進の中核を担っていくことを期待しているところでございます。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
DXの推進を踏まえた今後の重点分野、特にAIの活用に向けた展望や課題認識について市としての見解をお尋ねします。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
総務部長。
◎総務部長(大橋透) AI等のデジタル活用に向けた展望や課題を考える上で最も大きな要因となりますのが、職員端末環境の見直しにあると考えております。
次回の端末環境更新を行う4年後を見据え、どのような働き方を実現するのかをイメージし、経済性や業務効率性などを多角的に評価しながら、AI等の最新技術も視野に入れた最適な端末環境の検討が今年度から来年度にかけまして最も重要な課題になってくるというふうに認識しております。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
ICTの世界は本当に日進月歩ですので、先読みが難しくもあるかと思います。そこで、次の端末更新というのは大きなキーになるものと思っております。2015年当時、当時はたしかジースイートと呼ばれていたのですけれども、現在のグーグルワークスペースと呼ばれているサービスを私としては活用しておりまして、将来的に議会と市側がDXの足並みをそろえてグーグルワークスペースを導入するメリットも多いかと思いますので、同社のセキュリティーポリシーと地方公共団体システムに求められる情報セキュリティー要件の整合や費用との妥当性を御検討いただくよう要望して、次の項目に参ります。
AIの導入状況についてお尋ねします。
ChatGPTの利用は広がっているか、庁内の利用状況の変化について教えてください。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
総務部長。
◎総務部長(大橋透) ChatGPTなどの生成AIサービスは、一般的なインターネットサービスであり、個別の利用状況については把握はしておりませんが、昨年度策定いたしました生成AIの利用に係るガイドラインや研修の実施等を踏まえ、議事録等の要約や文書作成の補助など、機密性の低い情報を取り扱う業務において一定の利用が行われているものと認識しております。
一方で、一般の生成AIサービスは入力情報が学習データとして利用されるといったセキュリティー上の懸念がありますため、本市では、リスクを解消し、より安全な環境で職員が生成AIを活用できるよう、現在、専用システムの調達を進めているところでございます。
システムの導入によりまして一定の機密性を有する情報の取扱いも可能になることから、職員の積極的な利用を促進し、業務の効率化と市民サービスの向上につなげてまいりたいと考えております。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
そこで留意すべき事項についてのお話をしたいと思うのですけれども、私もChatGPTとGeminiに課金して利用しておりますれども、私は利用する上で、初歩的であっても自身が体系的に学んだ事項の範疇とすること、あるいは、その範囲を超える場合には、ほかのAIや検索を用いていわゆるクロスチェックを行うこと、この2点に十分に留意しております。
さて、世界史を振り返りますと、テクノロジーと倫理というものは、必ずしも一緒に成長しないのが世の常でございます。AIテクノロジーは、今後、人類にとっての生活との不離一体の存在になると確信しております一方、AIのハルシネーション等のリスクを認識せずにむやみに信じますと、職員さんが内部の会議資料や住民からの問合せにAIで調べた誤生成情報を回答してしまったり、あるいは議会で議員がAIにつくらせた質問に市側は市側で答弁をAIにつくらせるような民主主義が形骸化して、AI空中戦みたいな状況になる可能性も否定できません。
少なくとも現時点でのAIテクノロジーは人類が主体的ユーザーであり、AIはあくまでも補助的に用いられるべきこと、そしてまた、倫理的に用いられる必要があるかと思います。
国においてデジタル社会形成基本法がありますが、先進的な一部都市においてはDXに関連したデジタルテクノロジーについての条例を定めている地方公共団体もあるようです。そこで、ハルシネーション等のリスクを踏まえ、AIとの向き合い方に対する市のお考えを教えてください。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
総務部長。
◎総務部長(大橋透) 今ほど議員が御懸念として上げられておりました生成AIが最もらしい虚偽の情報を生成してしまうこと、いわゆるハルシネーションのリスクにつきましては、生成AIを活用する上での留意点の一つであるというふうに考えており、先ほど申し上げましたガイドラインにおきまして、必ず職員が事実確認、ファクトチェックを行うことを義務づけることなど、具体的な対策を講じているところでございます。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
続きまして、情報管理についてお尋ねいたします。
庁内メールを含む内部情報の取扱いやアクセス権限の管理についてどのようなルールと実態があるのか、教えてください。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
総務部長。
◎総務部長(大橋透) 内部情報の取扱いにつきましては、内規であります苫小牧市情報セキュリティ対策基準に関する要綱におきまして、情報資産における機密性などの分類や各分類に応じた取扱い制限などを定めてございます。この要綱に基づき、職員は情報資産の適切な管理を行うこととされております。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
今後、情報管理体制の改善や庁内セキュリティーの強化に向けて具体的にどのような対策を取る予定か、教えてください。
○議長(松井雅宏) 答弁を求めます。
総務部長。
◎総務部長(大橋透) 情報のやり取りの監視など、コストをかけてセキュリティー対策を強化することも可能ではございますが、どんなに強固な対策を講じましても最終的には職員一人一人の情報セキュリティーに対する意識と行動が最も重要であると認識しておりまして、職員全体の意識向上を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
具体的には、まず要綱の周知徹底を図ってまいりたいと考えております。
また、毎年実施しておりますセキュリティー研修におきましても、情報資産の分類基準や具体的な取扱い方法を分かりやすく説明し、情報発信段階における機密性判断の重要性と判断を誤った場合のリスクについて指導してまいりたいというふうに考えております。
○議長(松井雅宏) 志方光徳議員。
◆1番議員(志方光徳) ありがとうございます。
まさにそのとおりかと思います。どんなにコストをかけても限界があるというところで、コンピューターウイルスなんかによらない、いわゆるソーシャルエンジニアリングと言われるもの、そういった大きなセキュリティーホールを埋めるには大体その対策というのはコストが見合わないものでございます。
さきのAIに関する質問でも少し触れたのですけれども、テクノロジーをいかに活用するかというのは、最終的にはユーザーの倫理観に帰着いたします。いたずらにゼロリスクを求めてDX推進が停滞することがないよう、また、正当な手続を経ずして情報が流出することがないよう強く要望して、私の質問を終わります。
○議長(松井雅宏) 以上で、志方光徳議員の一般質問は終了いたしました。
以上をもって、一般質問は全て終了いたしました。
